社会経済と結婚について考える

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かりに、真の社会主義社会が実現したとすれば、こうしたぼう大な家族法の経済的規定はすべて必要がなくなるだろう、と考えるとき、現代の家族制度・結婚がいかに私有財産制とふかいつながりにあるかがわかります。たんに、経済的規定だけでなく、それ以外の家族法のほとんどが、やはりそこから波及しているものであることを知れば、現代の結婚はほとんど現代の経済制度と同一物であるとさえいうことができましょう。
社会経済における結婚のこうした位世について、正しく理解することは、現代の結婚をおこなうものにとって、義務でさえあります。なぜなら、法は、「知らなかった」ということを理山として認めないだけでなく、その無知は往々にして自己を不利にみちびき、自己および他人に不幸をもたらす原因とさえなるからです。
もうひとつ、社会経済における結婚の位置を知るために必要なことは、現代社会における男女差問題についての認識です。
もし、あなたが恋愛向きなら、ここで将来の結婚に向けて経験値を増やしましょう。
かつて、「主婦は職業か」という問題が論議されたことがありましたが、これは、女性が結婚を就職に類するものと考える傾向のあるところから生じた問題だといえましょう。そこに、現代 の結婚が経済的観点からみて女性の立場を特殊なものとしている事実を、みることができます。
じつは、この、結婚における女性の側の経済的特殊性も、もともとまえにあげた私有財産制のおとし子にほかならない、ともいえるのです。というのは、私有財産制はぼんらい、封建的家族制度時代のそれをうけついだものであり、財産とは家の財産にほかならず、その財産の所有者は、家父長すなわち男性であったのですから。
いわゆる男椛社会の基礎には、このような私有財産制があったのであって、いかに女性解放がさけばれても、この経済制度が厳存するかぎり、女性はその経済的・社会的地位を十分に引き上げることができなかった、という次第なのです。

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